今年の高校受験生は、開校初年度並みに大変な生徒が多いです。
そんな中で、良い悪いという区別をしたいわけではないですが、感じたことを書きます。
成績が伸びない生徒に共通している(学習面以外)と感じた事
・保護者が、何でもお膳立てしてしまっていて、言われたこと以外はやらない、そもそも興味がなければ言われたこともしない。
(自分の事であってもやるのかやらないのかさえ決められない生徒もいる・・・決定権は全て保護者)
・保護者が子供の言い分を鵜呑みにしている
・結果的にではあるが、保護者が怒りで支配してしまっている
・時間にルーズ
・いつも眠たい
・素直さがない
細かい事まで上げればキリがないですが、これはどうにかしないとなと感じた項目で、実際に改善する事で、その後成績が伸びて行ったことです。
最初の3つは保護者との関係ですね・・・最初からこうだったわけではないでしょうし、止む無くそうなってしまったのだと思います。
特に3つ目は、支配というか子どもが怒られたくないから、怒られないようにするためにその場しのぎに全力を使っているという状況ですね。
残りの3つは、直接勉強には関係ないように思えますが、全て影響してくると私は思います。
実際そうでしたし、お恥ずかしい話自分の子どもがそうだったからです。
今は成人しているので、その時のことを覚えている限り話をしてもらった事がありますが、当てはまる内容だなと感じました。
そもそも「勉強だけはする気はない」となっている場合には、どうにもなりませんが、そうではない場合、学習面の問題点(学習量や学習の質)は、塾で改善できると思いますが、それ以外の面では、ご家庭の協力が不可欠だと私は思いますし、それが得られない時には、入塾をお断りするか、入会後に発覚した場合は、退塾を勧告させていただいています。
塾に送れば成績が魔法のように上がると思われているのであれば、当校では無理ですね。
以前にも、これは高校生でしたが、保護者の方から入塾面談で・・・
「1ヶ月に古典の試験があって、今度赤点を取ると留年の危機です・・・何をしてくれますか?」
と問われたことがありました。
私は最初何か試されているのかと思いましたが、本気で何とかなる術を探しているようでした。
私は「今できる事は精一杯サポートしますが、必ず赤点にならないようにしますとは言えません。」
体験授業等で、色々な問題点がありましたので、1ヶ月やそこらで何とかなるレベルではないと判断してましたので、尚更無責任な事は言えませんでした。
そもそも英語と数学を見てほしいという問合せから、体験儒教の時に、英語数学以外はどうなのかと生徒自身に聞いたところ、即答で「古典!」と返ってきて、状況を聞き取りすると、そもそも古典を勉強したことないレベルでした。
先程の共通する原因には入れてませんでしたが、保護者が子どもの成績や学習状況を全く把握していない生徒も成績が伸びない傾向にはあると感じています。
但し、これは全員がそうではありません・・・実際にそういう状況でも逆にしっかり伸ばす生徒もいましたので。
最後、話が長くなってしまいましたが、まずは、学習面より先に、生活面全体を見直してみてください。