この生徒は、高2の夏頃から当校に通い始めたのですが、途中他塾に通っていて自分より出来る同級生たちが「この単元の授業分かった?」とか「あの先生の授業分かりやすいよな」などと話しているのを学校で聞いて、迷ってしまって一旦当校から離れた時期がありました。
成績が伸びない原因は分かっていて、何度も話していたのですが、塾に通ってさえいれば何とかなるというものではなかったので、転塾する事で気持ちを切り替えることが出来て、環境が整うのであれば送り出そうと思っていたのですが・・・
その塾の体験期間の終了とともに戻ってきました(・・;)
本人曰く「どこに通っても同じ・・・自分次第という事に気付いたので、これからもここで頑張りたいです」との事でした。
保護者の方は「うちで」と思っていたようで、その旨本人にも伝えていたそうなんですが、その事も影響したんでしょうかね。
うん、嬉しい反面、正直若干焦りましたね・・・ここから軌道修正していくぞという春先のことで、諸々予定を組んでいた時の事だったので、ただでさえ時間がないと思っていたところでの出来事だったので、取り戻せるか?というのが心配でした。
色々と話をして、今後のスケジュール感を共有し、学習量を目一杯確保する事を約束した上で、再受け入れとなります。
その生徒はその日から毎日自習に来るようになり、学校と塾で一日を過ごし、家には寝に帰るだけという生活を始めました。
だからと言ってすぐに結果に結びつくわけではありませんが、グッと堪えながらひたすら自習に励んでいました。
自習で問題集に取り組み、分からなかった出来なかった問題の解説を授業でしっかり理解するという私が思う一番効果的な塾の使い方をして、余分な費用もあまりかけることなくここまで来ました。
個別事例ではありますが、全体としても、やはり学習量が大切だと思います・・・量があっての質だと思います。
質に関しては、全力でサポートして向上させます(自習室利用なら尚更サポートしやすいですからね)が、量だけはサポートのしようがないというか、どれだけ質の良い授業や学習法を指導したとしても、それを実行してくれないと結果に結びつきませんからね。
この生徒は本当によく頑張ったと思います。
しかしまだまだ通過点です!ここからが本番です!最後まで一緒に走り抜けたいと思います!
余談ですが、自習をしてくれない(できない、やらない)生徒が多いのも事実です。
高校生ならまだしも、いや高校生でさえいますし、小中学生となると尚更です。
原因を探りながら、改善法を試しながら、取り組んでおりますが、「こうしたら改善された」という一点方式でどうにかなるものではない事が多いので、骨が折れますが、少しずつでも変わっていく姿を見るのは嬉しいものです。
これをご家庭で行わなければならない場合は、保護者の方は本当に大変だと思いますし、本人も辛いと思います。
上手く行っていればいいですが、親子共々疲弊しきってしまう前に、塾などに頼ってみてください。
当校は相談だけでも承っておりますし、そういうところがお近くにも探せばあるかもしれませんので、親子共に一人で抱え込まないようにしてくださいね。