最近の転塾組の一人に、基礎知識はほぼほぼ入っていて、基礎標準レベルの問題に取り組ませても問題点はない生徒がいます。
しかし、定期テストなどでは、思ったような点数が取れていません。
いわゆる本番に弱いと言われてしまう(思ってしまう)生徒ですね。
確かに、本番になるとガチガチに緊張してしまって、実力の半分も出せないという生徒さんはいると思いますが、ほとんどは知識がしっかり定着(一般化)していない状況であることが多く、その上過度の緊張により頭が回っていないとなれば、尚更ですね。
さて、今回行った当校の月例テストの結果も芳しくありませんでした。
その日は、テスト対策勉強会の日でもあったので、すぐに解き直しをさせてみました。
時間を気にせず、落ち着いた解いてみるように指示すると・・・
「全問解けた」と。
やはり単純に本番に弱いということなのか・・・
その日は、別生徒の対応もあったので、一旦置いておきました。
その後、別のテストの結果を持ってきてもらい、分析を進めていくと・・・
やはり過去(中1中2)に習った単元の基礎知識が定着していなかったり、理解が曖昧な事から、時間制限を掛けられた時に、慌ててしまって、単純な計算ミスが起きたり、考えがまとまらないという状況でした。
知識が入っていないとか、勉強していないとかではないですが、実力不足です。
ただ、何をやらなければいけない・・・ここが分かっていませんでした。
問題に取り組む際に・・・
公式やひな形に当てはめてみる
それだけでは解けない
解答解説を見て確認する
という一連の「作業」で終わってしまっています。
ここに欠けているのは「思考すること」です。
思考する事をしない勉強は勉強とは言えません。
このブログでは何度も書いていますが、何故そう解くのか、どこを見ればその解き方が思いつくのか・・・ここを勉強して行かなければならないと思います。
ここが自分で調べて分かるようになれば、塾はいらないとも言えます。
その前に転塾してきた生徒も「数学」が嫌いで勉強もして来なかったと言っていたのですが、数学をやらないわけにはいかないので、当然やらせているのですが、今は塾内テストでもこの間の模試でも数学が一番点数が良かったですね。
勉強の取り組み方や学習量を聞いて心配はしていたのですが、一番得意だと言っていた「英語」が一番悪かったです。
これも苦手意識はないので、勉強への取り組みやすさから、何か勉強をとなると、無意識に英語をやっているだけの状態で、自身では勉強したし、分からなかったものもないしと思っているのですが、そうではなかったということです。
こちらも勉強の内容の見直しが必要です。
何すべきか、どう取り組むべきか・・・しっかりサポートしていきますが、それを実行してくれないと何ともなりません。
教えてもらった時に分かるのは当然なんです・・・それを自力で解けるようにしなければならないのですよ。