塾ブログ|個別指導Axis原校(名古屋市天白区の個別指導型学習塾)

塾長による塾での日常や入試関連などの教育情報、学習法や指導法を発信しています。

パッと咲いた笑顔

昨日の事ですが・・・

来月から転塾してくる中2生が自習に来ました。

転塾理由は、一言で言えば、「ほったらかしにされていた」からだそうだ。

一方的にしか聞いていないので、そんな塾はないと信じたいが、ほったらかしていないとは言い切れない状況であることは、テスト結果、学習内容や取り組み方を見れば明らかでした。

 

それはそうとして、昨日は前もって自習に来ることは保護者の方から連絡をいただいていたので、体験授業で発覚した問題点をやってもらおうとプリントを準備していましたが、学校からの課題プリントが出されているということだったので、それに取り組んでもらっていました。

 

しばらくすると、「質問良いですか?」と私のところに来たので見てみると・・・

「円の性質」の単元の課題で、図形の基礎知識事項を計るための円弧の長さを考える問題でした。

円の性質は、公立中学では、中3で習うのですが、この生徒は私立中(進学校)なので、もう習い始めていています。

私「どこが分からない?」

生徒「どう考えればいいか分からない」

との事だったので、いい機会でしたので、問題の取り組み方として、一度私がやって見せました。

 

私「んと、弧AEと弧BCの長さを比べるんだから、弧AEの長さと弧BCの長さを考えるよね。弧の長さの求め方は分かってる?」

生徒「はい、2πr×中心角/360です」

私「なら、何を比べればいいと思う?」

として、弧AE=2πr×中心角/360 弧BC=2πr×中心角/360と書きました。

 

生徒「中心角」

私「そう!じゃあ、弧BCの中心角は3Xとなるから・・・」

生徒「(ん?という表情から)ああ!」

私「もう分かったかな?」
生徒「ここをこうすれば・・・弧AEの中心角は5Xだ!」

 

パッと笑顔が咲きました!

 

まず何を求めるのか、そのためには何が分からなければいけないのか、問題にヒントが必ずあるから一つ一つ紐解いて、書き出していきなさいと締めくくりました。

嬉しそうな顔をして席に戻っていく姿はいつも見てもいいですね。

 

中受をしてきた子に少なからずいるのですが、詰め込み式でやって来てしまった子は、パッと見て解けないと詰まってしまう事が多々あります。

「考える」という「思考力」を鍛えて行かなくてはなりません。

これは「数学」に限ったことではないと思います。

 

他の生徒でも結果を出すことに拘って指導しているつもりですが、まずは取り組んでもらえるようにすることが必要な生徒が多いので毎回苦労していますが、取り組んでくれるように出来れば、後はしっかり結果を出させることで、次に繋がって、自学習が出来るように目指します。

このままやり続けてくれれば、この生徒は伸びると思います。

このやり続けさせるということが私の永遠の課題ですが。