対面授業であろうが、映像授業であろうが、教えて貰っただけ、解説してもらっただけで、放置しておくと結局また分からなくなりますよ。
必ず自力で解けるようになるまで、何度も繰り返し解かなければなりません。
また、自学で問題集に取り組んで、〇✖だけ付けてるのは論外ですし、解説を見てるだけも同じです。
解説を丸暗記しようとするのもいただけないですね。
・基礎問題(教科書の例題レベル)に取り組んで、基礎知識をしっかりと身に付ける。
・類題を解いてみて、基礎知識が身に付いたかを確認する。
・応用問題を解いてみて、基礎知識が使えているか確認する。
大雑把に言えば上記3点をしっかり繰り返す事です。
そして、応用問題(といっても学校ワークや教科書傍用問題集レベルの事です)に取り組んで間違えた時に、解説をしっかり読んで、解法(解き方・考え方)を学ぶことです。
問題文から、その解説が思い浮かばなければなりません。
そのために必要な知識は何かを分かり、身に付くまで繰り返し練習する事です。
今日は中3受験生の入試対策を行っているのですが、その最中にある生徒が数学も問題集に取り組んでいて、パッと見たところ、それほど難しい問題ではなかったのですが、解いてる手が止まりがちだったのと解き方が見た限り複雑に見えたので、そこで・・・
私「この問題簡単だなって思える?それとも難しいなって思う?」
生徒「どっちかといえば、少し難しいなって思う」
という事でしたし、その問題集は各都道府県の過去問を利用しているので、正答率が載っているのですが、51%だったので、それもあって難しく感じているのかなとも思い、解き切るまで眺めていました。
解き終わって、〇付けをすると案の定間違っていました。
問題自体はよくある問題で・・・
1次関数のグラフと2次関数のグラフの交点座標を導き出した後に、その1次関数式を導き、1次関数のグラフ上の座標を答える問題(分かりやすい表現に変えてますので、問題そのままではありません)でした。
この問題は、1次関数式が分かれば解ける問題で、それが分かった瞬間に・・・
1次関数は直線だから2点が分かればいいということ
一般式は、y=ax+b
aは変化の割合(傾き)でbは切片(xが0の時のy座標)
変化の割合はyの増加量/xの増加量
ここまで一瞬で思いつかなければなりません。
この生徒は、1次関数式が分かれば解けるということ、一般式はy=ax+bということ、2点が分かればいいということまでは思いついたようなのですが・・・
2点を導き出した後に、一般式にそれぞれ2点を代入して、連立方程式を作り、解こうとした結果、計算ミスを犯し、間違えてしまったというわけす。
変化の割合から求めて行っても計算ミスは犯したかもしれませんが、計算過程が圧倒的に減少するので、計算ミスのリスクも減少します。
それよりもaの求め方ですね・・・知らなかったわけじゃないですが、連立方程式を作って解く問題が多くなり、急に単純に求められる問題を出されて、対処できなかったのでしょう。
この辺り、基礎知識がちゃんと定着していると言い難いですね。
この点をもう一度復習しておくことが次に繋がります。
今回は簡単な問題で、間違えた点もすぐ理解出来たようですが、発展問題となるとなかなかそうはいかない場合もあります。
何の知識が足りなかったのか・・・ここを解説から学びましょう。
解説を見ても分からない場合は、学校や塾の先生に聞きましょう。
今回は中学生の出来事でしたけど、高校生も同様です。