唐突なタイトルですが、Twitter・・・じゃないや「X」のTLを見ていてフッと昔の事を思い出して書いてます。
以前、塾は「分からないところだけを教えてもらうための場所」だとしか思っていない生徒がいました。
まあ、確かにそうなのですが、当校は、「自力で解けるように努力をする場所」だと思っています。
なので、分からない所は教えます・・・但し、考え方を。
そして、自ら考えてもらい、答えを導き出すことで、今後も自ら解けるように、また自ら調べられるようにもしていってもらいます。
理想論と言われるでしょうが、「塾なんていらない」となってほしいのです。
これまでに中学生の時に預かって、高校からは独り立ちしていった生徒も何人もいます。
その後の成績も連絡してくれるので、しっかりと学年上位や自分の目標とするところをキープしてくれています。
目標が変わった生徒や大学入試に向けて伴走を求める生徒が帰ってきたりはします。
話が逸れましたが、前記生徒は無意識でしたが、その問題の解き方(答え)だけ教えてほしいというところでした。
何故そう解くのか、どうやったらその解き方が思いつくのか、そういった事は一切考えようとしない生徒でした。
当然復習もしませんし、体系的な勉強もしません。科目関係なく分からない問題を質問しようとします。
お預かりする時の要望も「学校の定期テストで得点できるようになりたい」という事だったのですが、その辺りの感覚が違っていて、私は当然のように前記のようなことを身に付けてもらって、定期テストでも得点を取れるようにと考えていたのですが、生徒本人は学校の問題集の答えが分かれば得点を取れると思っていたようでした。
(体験授業でもその事は伝えていたのですが、その時の反省から今はしっかりと面談から話をして、保護者の方にも同意してもらうようにしています。)
2回目の授業後に、保護者の方から電話がありました。
保「○○が泣きながら、塾で何も教えてくれないと言ってます。」
私「そういう訳ではなく、○○さんは、まず自分で考えようとするところから・・・」
と説明しようとしたところ、被せるように・・・
保「今日でそちらの塾は辞めさせていただきます。残りの授業はどうなりますか?・・・」
と言われてしまい、取り付く島もなかったものですから、そのまま退塾となりました。
この生徒は当校で3校目か4校目の塾だったのですが、最初の面談で「塾に行っててもなかなか出来るようにならない」と保護者の方が言っていた原因が分かった気がした時でした。
答だけを教えて貰っていたんでしょうね。
確かに、1~2回会っただけの塾の人間よりも子どもの言う事を信用する事も分からなくはないですが、同じようなことが続いた場合は、一度疑った方がいいです。
今回の場合であれば、「何故出来るようにならないのか」きちんと聞かれた方がいいです。
その事について、曖昧な話しか出来ない塾であれば、その時初めて転塾ではないかと思います。
個別塾は、講師の腕もあった方がいいですが、大半の個別塾は講師が大学生というところが多いです・・・当校もそうです。
なので、より教室の責任者にかかっていると思います。
信頼出来る責任者と出会えることが、良い塾と出会えたということになろうかと思います。
信頼をするためにも、疑問に思っていることは、何でも聞かれた方がいいですよ。
この件とは真逆の時もあって、5~6校転塾を繰り返していた生徒が当校で頑張って、志望校を射止めたというケースもありました。
この時は、ご家族全員が当校を信頼してくださって、最後までお任せいただけたことが大きかったと思います。
もちろん任せっぱなしだったという訳でありませんよ・・・何度も話し合いもしましたよ。