先日の記事で、「英語のコツ」を教えると書きましたが、具体的にどう教えているのかという事を書こうかどうか迷いましたが、一応書いておきます。
この方法は英語学的には正解ではないと思います・・・深く調べても言語なので解釈は無数にありますし、中学生に説明するには重すぎるので、あくまでも「当校では」という注釈をつけておきます。
さて、コツと言うほどの事ではないですが、一番引っ掛かる事が多い「三単現のS」についてです。
「こういうものだ」として、そのまま覚えて、使って行ける場合はいいのですが、一定数定着しない生徒もいますので、何かいい方法はないかと調べてみてたどり着いた方法です。
まずは、三人称について説明します・・・人称を理解していない生徒もいますから。
そして、英語というものには、語順があるということを説明し、そして「動詞と呼ばれているものは本来原形不定詞であり、助動詞が動詞である」という考え方があるという事を簡単に説明します・・・が、ここには拘りません、混乱してしまいますので。
そして、助動詞を含む語順を一旦覚えてもらいます。
誰が する(いる・です) 何を どこで いつ
この順番です・・・ここの「する」(いわゆるV)のところを助動詞+動詞として覚えてもらいます。
例えば・・・
I speak Engrish・・・私は英語を話します
それを・・・
I do speak Engrish・・・私は英語を話すことをします
と覚えてもらって、doは普段は隠れているけど、ここにいるんだよと教えます。
(強調構文というものがあることは、口頭で説明はしておきますが、いつか思い出してね程度です)
そして、助動詞のある文章を、疑問文にする時は助動詞を前に出し、否定文にする時は助動詞にnotを付けるよね?
だから、doを前に出したり、doにnotを付けるんだよと説明します。
そこから・・・
He speaks Engrish
は
He dose speak Engrish
と本当はなっていて、でもdoと同じようにdoseも普段は隠れているから・・・
He speak Engrish
とはるはずなんだけど、これだとdoとdoseの違いが分からなくなるよね、だから・・・
He speaks Engrish
って三単現のsが出てくるんだよと説明します。
で、疑問文や否定文では隠れていたdoseが顔を出すから、三単現のsは引っ込んじゃうんだよねというような説明をします。
最初に述べたように、これが英語学に正しいかどうかいうことはあります。
本気で調べようとすれば英語史を紐解かねばならず、屈折や屈折語尾とかを説明し、全ての人称に対して動詞は変形していたなどなど、果てしなく続くので、興味があれば自分で調べて見てねと終わります。
しかし、これで覚えてもらうとミスが減るのは確かです。
ついでに、be動詞と一般動詞の区別も付き始めます。
よろしければご参考までに。