当校では、ホームページにも
「授業だけでは成績は上がりません。」
と書いています。
今日は、その理由を少しだけお話ししたいと思います。
実は、この考え方は塾を始めてから思いついたものではありません。
私自身が中学生の頃に経験したことが、そのまま今の指導につながっています。
小学生の頃は、成績は中の上から上の下くらいでした。
ところが中学校に入ると、一気についていけなくなりました。
中学1年生の頃には、
「このままだと留年するぞ。」
と言われるくらいの劣等生でした。
授業は一応真面目に聞いていました。
でも、それだけでした。
ノートはほとんど取りません。
新学期になると一応準備だけはするのですが、書くことが嫌いでしたし、取ったところで見返すこともありません。
家で勉強しないことも、自分でよく分かっていました。
今思えば、
「授業には出ているし、それで十分だろう。」
そんなことを考えている生徒だったと思います。
2年生になると、通知表で「1」を取らない程度にはなりました。
しかし、受験が近づき始めても、
「勉強しているつもり」
なだけで、できるようになった実感はありませんでした。
そこで、
「このままでは駄目だ。何かを変えなければ。」
そう考えるようになりました。
まず変えたのは勉強する場所でした。
家では勉強しない自信だけはありました(笑)。
だから学校に残って勉強することにしました。
ノートは相変わらず取りませんでした。
代わりに問題集や教科書へ直接書き込みながら勉強しました。
ところが、それでも思うように進みません。
問題が解けないからです。
正確に言えば、解説を読めば内容は理解できます。
でも、
「なぜ、その考え方になるのか。」
それが分からなかったのです。
問題のどこを見て、その式を立てたのか。
何を根拠に、その解き方を選んだのか。
そこが分からないから、自分では解けませんでした。
そこで学校に残っていた同級生に教えてもらうようになりました。
成績が良い子は、ほとんど学校に残って勉強していました。
私は決して積極的に話しかけるタイプではありませんでした。
それでも、
「聞くのが苦手だから。」
と言っている場合ではありませんでした。
少しでも成績を上げたかったからです。
答えではなく、
考え方
を教えてもらうために何度も質問しました。
すると少しずつ成績が伸び始めました。
そして不思議なことに、
今度は頼んでもいないのに向こうから教えてくれるようになりました。
後になって自分が教える立場になり、その理由が分かりました。
人に教えることは、自分自身の理解も深めるからです。
最終的には、中統模試でも上位まで上がることができました。
それでも、内申点は思うようには伸びませんでした。
勉強を始めるのが遅かったこともあり、
内申点は短期間では簡単に変わらない。
それも中学生の頃に学んだことの一つです。
だから今でも生徒には、
「分からないことは、そのままにしない。」
と伝えています。
一度聞いて分からなければ、何度でも聞けばいい。
私が知りたかったのは答えではなく、
「どう考えれば、その答えにたどり着けるのか。」
でした。
だから私も、生徒には答えだけではなく、
考え方
を伝えることを大切にしています。
私は塾を始めてから、この考え方になったわけではありません。
中学生だった頃、自分自身が遠回りをしながら学んだことです。
だから当校では、授業をするだけではなく、
一人ひとりに合った勉強の進め方や考え方を一緒に考えること
を大切にしています。
それが、
「授業だけでは成績は上がりません。」
という言葉に込めた思いです。